ニキビができた後、赤みがいつまでも肌に残ってしまったり、肌表面がクレーターになってしまうニキビ跡。一生治らないものと思っている方も少なくありません。
ニキビ跡を治すため、過去様々な治療が行われてきました。その中には効果的な治療もあれば、にきび跡を消すというよりも、傷にして覆い隠してしまうという治療まで様々です。
10年前まではほとんど改善する事の出来なかったニキビ跡ですが、現在は適切な治療を行なうことで治せるようになりました。
1:フラクショナルレーザー 小さなドット状のレーザーを照射してニキビ跡の原因である真皮内瘢痕を破壊、再構築を促す治療法です。当院では7台の最新の機器を使用しています。10年前、フラクショナルレーザーの登場により、治療の希望はかなり満たされるようになりましたが、深いニキビ跡や大きいニキビ跡には期待通りの効果を発揮できない場合があります。
2:サブシージョン 瘢痕治療の基礎的な研究の発展とともに新たに出てきたのが、サブシージョンという治療手法です。これは皮内、皮下の瘢痕組織を物理的に切断し、そこにコラーゲンなどの組織が再構築されることで、ニキビ跡の凹凸を改善する手法です。
3:GFブースターパック、PFD(プラセンタフリーズドライ成長因子) 通常、ニキビ跡の原因となる瘢痕組織をレーザーやサブシージョンなどで壊し、再構築を促していくのですが、再構築を担う「線維芽細胞」の働きが悪い人は、異常な硬いコラーゲン組織を形成し、再構築が上手くいかなくなります。GFブースターパックは、その細胞の働きを助け、統制する治療法です。
真皮内の瘢痕(大きなニキビ跡)は深い部分に存在することが多いため、深達度の低いフラクショナルレーザーは向かないことがあります。
そのような場合は、レーザーのスポット径を小さく分割し、ドット状に照射するレーザーを利用します。
ダメージを受けた組織と受けていない正常組織を混合することで、ダメージを受けた組織の再生速度が早くなり、副作用を減らし、少ないダウンタイムで効率的に施術を行えます。副作用を生じさせずに治療を行うには、このコンセプトは重要になります。
当院のレーザー治療は、照射されるレーザーの種類、質により、熱変性、蒸散、その混合型と皮膚の反応が異なります。 レーザーのスポット径、種類、質、出力、深達度を考慮の上、機種を複数導入し、ニキビ跡の治療を行っています。
■熱作用を利用した治療(ノンアブレイティブ)
■皮膚表面から皮膚深部を蒸散させる治療(アブレイティブ)
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フラクショナルレーザーではまず、 瘢痕組織を【垂直】に破壊していきます |
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瘢痕組織を壊す事により、 皮膚は組織を再構築させようと動き出し、 ニキビ跡が改善されていきます |
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サブシージョンでは レーザーで届かない深い層にある瘢痕組織を 【水平】に剪断していきます |
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深い層にある瘢痕組織を壊す事により、 皮膚は組織を再構築させようとします。 サブシージョンの場合、 この【水平】の剪断をミルフィーユ状に 数回に分けて行っていくことで、 より再生効果が出てきます。 |
▶GF(成長因子)とは お肌の中では常にリモデリングと呼ばれる作用が起きています。これは細胞が常に組織を新しいものへと入れ替える働きです。この働きが緩慢になることが老化の原因なのです。 お肌の中ではリモデリングのための命令が司令塔となる細胞から出されています。この指令がGF(成長因子)なのです。 そのためGF(成長因子)を補填することで若々しい肌を取り戻すことができるだけでなく、リモデリングを活性化させてレーザー治療で受けたダメージからの再生を促し、ダウンタイムの軽減やレーザー治療の効果を数段引き上げることが可能となりました。 ▶GF(成長因子)の働き ・エラスチンを造成して真皮に張りをもたらします ・コラーゲン造成しシワとたるみを改善 ・血管再生を促し創傷治癒を促進 ・ヒアルロン酸を再合成して肌に潤いを与えます ・修復細胞を活性化して施術のダウンタイムを最小化
▶こだわりのGF(成長因子) 成長因子には様々な種類があります。またヒト由来か動物由来かにより効果も大きく異なってきます。そのため当院ではヒト由来の幹細胞より抽出したGF(成長因子)を用いて治療を行なっております。また使用するGFカクテルには様々なタイプのGFが混合されていることで自然状態で発生するGFの再現することでお肌に負担なくリモデリングを促します。
治療回数:4回
治療回数:5回
治療回数:7回
治療回数:6回
治療回数:7回
治療回数:5回
洗顔を行います。施術を行う前には低刺激の洗顔料、クレンジングを用いての洗顔が重要となります。専用の洗顔料、クレンジングをご用意しています。
まずは医師がカウンセリングでお肌の状態、皮膚の厚み、ニキビ跡の種類、皮脂の量などをチェックします。
カウンセリングでは、治療をご希望される部位をご確認の上、治療効果についてのご説明を行います。
当院ではカウンセリングから治療経験豊かな医師が診察を行い、ニキビ跡に最適な治療計画をご提案させて頂きます。
照射部位全体に塗布麻酔を行います。また施術の強度に応じてブロック麻酔を追加して、お痛みの軽減を図ります。
塗布麻酔を除去した後、レーザーの照射を行います。 照射はオーダーメイドで行いますので、数種類のレーザーを組み合わせて照射を行っていきます。
お肌、皮下組織を鎮静して、術後の腫れを最小限にします。
GFブースターパックを併用される方にはレーザー照射直後のお肌に成長因子を含んだジェルをお肌に浸透させていき、治療効果の増大と施術後のお肌の鎮静効果を高めます。
お肌の知覚、痛覚は真皮組織内の神経組織が担っており、ここを刺激する事で痛みが生じます。
フラクショナルレーザーは真皮を主なターゲットとしており、痛みが生じやすい治療となっております。
特に真皮深部へのレーザー照射を行う事で痛みが増しますので、通常、ニキビ跡が深いタイプほど、お痛みを伴う施術となってしましますが、当院では痛みへの対策として、一般的に用いられる塗布麻酔だけでなくブロック麻酔を併用してのレーザー照射を行っております。
これらは無料でのサービスですのでご安心ください。
施術後には照射部位全体に赤みを生じます。強い赤みは2~3日で落ち着きメイクで隠せる程度となります。薄い赤みは1~2週間続くこともありますがメイクで隠せる程度のことがほとんどです。男性向けにはカバー効果のある日焼け止めのご用意もありますのでご相談ください。
フラクショナルレーザーを用いた治療では、1回の治療に当たりお肌の20%の密度までしか安全に施術を行う事ができません。
そのため治療回数の目安としては5回程度をお勧めしております。
フラクショナルレーザー照射後の肌は2~3ヶ月かけて再生をしていきます。
ダメージの蓄積なくお肌の再生を促し、ニキビ跡の治療を効率よく行うには2~3ヶ月に1回のペースでの治療をお勧めしております。
また最短でも2ヶ月は治療間隔を空けるようにしておりますのでご了承ください。
治療間隔が大きく空いてしまう場合などの治療効果の変化はなく、2~3ヶ月以上空けるのが良い治療のためのルールとご理解ください。